心臓超音波検査、血管超音波検査
検査の目的
- 心臓の機能や形態の評価
- 動脈硬化や血管機能の評価
検査方法と評価
- 高い周波数をもつ音波(超音波)を用いた画像診断法です。心臓・血管などが、動く画像として画面上に表示されます。また、音声の性質(音源が近づいてくる場合には高く、遠ざかる場合には低く聞こえる)を応用したドップラー法を用いると、心臓弁膜症や先天性心奇形などによる異常血流の有無、心腔内血圧の推定等が可能です。
- 検査中は、左側を下にした姿勢で横になっていただきます。前胸部にゼリーを付け、体表に探触子と呼ばれる装置を当てます。
- 心臓のポンプ機能、心拡大や心肥大の有無、心臓弁の機能や形態等を評価します。高血圧などによる心肥大の有無や程度、心雑音の成因、心機能低下の有無やその原因、などがわかります。
- 超音波検査で測定した頸動脈の血管壁厚は、全身の動脈硬化の指標として用いられています。頸動脈壁に肥厚がみられる場合、危険因子の有無についてチェックし、さらに生活習慣の見直しや薬物療法を考慮する必要があります。
検査を受けられる方へ
- 前胸部をはだけ、ゼリーを塗って検査しますので、脱着の容易な軽装でお越しください。
- 食事等の制限はありません。
- 所見の有無、検査目的、体格等によって異なりますが、検査時間の目安は10〜30分程度です。